「パスワード付きのPDFを無料でつくりたい」「PDFのパスワードは取引先ごとに違うものを設定したい」という相談を受けた事がきっかけで調べました。PCが苦手な方でも比較的簡単に操作ができそうなフローになりましたので、備忘録として記載します。
◆パスワード付きPDF作成の概要
✅ QPDFというコマンドラインプログラムを使います。 インストール不要で無料のプログラムです。
✅ プログラミングやPC操作が苦手な方でも使えるように 補助ファイルをご用意しました。これを使うことで連続処理も可能になります。 |
この方法で操作いただければ、Abobe Acrobat(有料版)を使う必要もなく、インストールが必須のソフトを使うこともなく、精査していないクラウドサービスに機密データをアップロードする懸念もないので、オススメの方法です。それでは説明していきます。
手順1.QPDFを準備する
次のURLからQPDFをダウンロードします。
https://github.com/qpdf/qpdf/releases/tag/v11.2.0
Windows(64bit)のPCをお使いの方は画面中段「qpdf-11.2.0-msvc64.zip」をダウンロードします。
ダウンロードした「qpdf-11.2.0-msvc64.zip」をデスクトップに解凍してください。
手順2.補助ファイルを準備する
こちらから補助ファイルをダウンロードします。
ダウンロードした補助ファイルを解凍し、手順1で準備した「qpdf-11.2.0-msvc64」ファイルの直下に置いてください。
手順4.コマンド作成シートに情報を入力する
“コマンド作成シート.xlsx”を開きます。
A列[元PDFファイル名]には、パスワードをかけたいPDFファイル名を記入します。※拡張子も記入
B列[パスワード]には、かけたいパスワードを入力します。※半角英数
C列[新しいPDFファイル名]には、パスワードをかけた後のPDFファイル名を記入します。※拡張子も記入
すべて入力すると、関数が入っているD列[コマンド]が出来上がるので、D列をコピーしてください。
手順5.コマンド実行ファイルをつくる
“コマンド入力.ps1″をメモ帳で開いて、手順4でコピーしたコマンドを貼り付けて保存します。
ここで2行目以降のコマンドも貼り付けると連続処理ができます。
手順5.コマンドを実行する
“コマンド入力.ps1″を右クリックして[PowerShellで実行]を押すと、処理が開始されます。
処理が完了すると、フォルダ直下にExcel上で設定した新しいファイル名のPDFが作成されます。
このファイルを開こうとすると、パスワード入力を要求されます。
Excel上で設定したパスワードを入れると開くことができます。
以上です。
▼その他、PCが苦手な方でも簡単に操作できるツールを作成していますので、お仕事のデータが実際に動くかどうかお試しいただけると幸いです。
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